日常会話でもよく使われる「ジレンマ」という言葉ですが、言葉の意味をご存知ですか?
ジレンマとは、「相反する二つの事に挟まれて、どちらか決めかねて悩む」
という意味を持つ言葉です。
今回はジレンマの使い方とジレンマと似た言葉である、「トリレンマ」
という言葉について紹介します。
是非参考にしてください。
目次
ジレンマの使い方?どんな時に使う?他の言葉で言い換えると?
ジレンマは、二つの物事に関してどちらかを選択しなくてはいけないとき、
どちらを選択するか悩む場合に使うことができます。
そのため、「ジレンマに陥る」「ジレンマに苦しむ」などの
使い方をすることが多いです。
人に何かを伝えたいけれど、中々伝えることができないとき、
どちらか一つのことを選択しなくてはいけないのに、
どちらか決めかねるときなどが、「ジレンマ」という言葉を
使うことが多くなります。
ジレンマと似た言葉に「葛藤」という言葉がありますが、
葛藤の方が「心の中で複数の感情が入り乱れていること」を表します。
葛藤は、ジレンマよりも多くの事柄や感情が入り乱れて苦しむ状態の
ことを表すので、ジレンマとは意味が異なるのです。
また、「矛盾」もジレンマと似た意味の言葉として考えている方が
多くいます。
矛盾は「前に言ったことと後に言ったことが一致しない」、
「場所や人によって、言っていることを変える」という意味の言葉です。
そのため、矛盾にはジレンマのように「どちらか一方を選択しなくてはならず、
決めかねて悩む」という意味は含まれていません。
ジレンマとトリレンマ!?何がどう違う?意味と使い方は?
「トリレンマ」という言葉を聞いたことはありますか?
トリレンマとは、「三つのことのうちからどれか一つを選択しなければならず、
どれを選択するかを悩む」という意味の言葉です。
「トリ」という言葉には「三つ」という意味があります。
そのため、トリレンマが三つのうちどれか一つを選択しなくてはならずに悩む、
という意味を持つのです。
トリレンマの使い方は、ジレンマの使い方と似ています。
二つの選択肢で悩んでいる場合にはジレンマを、三つの選択肢で悩んでいる場合には
トリレンマを使って表現することができます。
政府が三つの政策を実現させようとしていて、どの政策も実現できずに
苦しむ状態や、三つの問題に苦しんでいる場合にも、トリレンマという言葉を
使うことができるのです。
そのため、トリレンマという言葉は日常の会話ではなく、政治的な問題などに
関して使われることも多くなっています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はジレンマの言葉の意味と使い方と、ジレンマ、葛藤、矛盾という言葉の違い、
トリレンマという言葉について紹介しました。
矛盾や葛藤など、ジレンマと何となく似たような言葉として把握されている
言葉もありますが、それぞれの言葉には特有の意味があり、使い方は異なります。
言葉の意味をしっかり理解することで、スマートに言葉を使い分けてください。