消費税が8%に上がった時のことを覚えていますか?
増税前に大きな買い物をしようと言う人がたくさんいて、高額な大物家電を購入する人が
どっと増えました。
そして増税後は、多くの人が財布のひもをきつく締めて、景気回復が遠のいた印象が
ありました。
日本の消費税は、近い将来10%まで引き上げられると言われていて、そうなると
10000円の買い物で1000円も消費税を支払わなくてはいけません。
家計に大きなダメージを与えます。
ここで消費税の基本を簡単におさらいし、消費税引き上げのメリット、デメリットに
ついて考えて行きたいと思います。
目次
消費税10%の使い道は!?増税分が子育て支援に!?本当!?
消費税は、特定の物品などに課税する個別消費税と別に設けられている。
消費に対して公平に負担しなくてはならない間接税の一種です。
1953年にフランスで考案されて、日本では1989年4月1日から導入されました。
3%から始まった消費税は、1997年に5%に引き上げられ、そして2014年からは
8%です。
2012年の野田政権の時に、消費税率を2015年に10%に引き上げる法案が、
参院本会議で可決成立されましたが、政権交代後に消費税率の引き上げが
延期されました。
消費税は、2019年10月から10%へ引き上げられる予定です。
子供の時、スーパーで100円の菓子が消費税の導入で103円に変わった時は
ショックでした。
10%になったら、消費税導入前に10000円で購入できたものが11000円になり
家計の負担が増えます。納めた税金の使い道は、どのようなものでしょう?
消費税が10%に引き上げられると、国の1年間の税収が5兆円以上増えると
言われています。
そこで、10%の引き上げが決まった当初は、このほとんどを国債の返済に充てて、
残りは社会保障を充実させる目的で使う予定でした。
しかし、自民党の選挙中の公約では、国債の返済に使う額を減らして、その分を
子育ての充実に使うとしています。
使い道は具体的に次の3つの項目を上げています。
- 低所得世帯の0~2歳の保育無償化
- 3~5歳の幼児教育、保育の無償化
- 2020年までに32万人の保育の受け皿整備、待機児童0を実現
ここに2兆円をつぎ込むという事です。
消費税10%になるメリットはある?デメリットしかない?
消費税は、2019年10月から10%に引き上げられる予定です。
そしてその使い道のほとんどが子育ての充実に使われ、残りの金額を国債の返済と
社会保障の安定化に充てられる予定です。
国民の暮らしを中心に考えて、消費税の増税によるメリットとデメリットは
何かを考えてみました。
消費税増税のメリット
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社会保障の安定化
待機児童の減少や育児休暇中の生活が保障され、子育て支援を中心に社会保障制度が
安定します。
そして高齢者の医療費負担の軽減や医療の充実も行われます。
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公共事業への支援が増える
道路の整備や公園整備・橋の建設など、国民の生活に直接かかわる事に費用が
あてられます。
環境が整い、誰もが安心して暮らせる環境が広がります。
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雇用の安定化
非正規社員の中に低所得者層が増加することを防ぐために、正社員への転換を
増やす対策が行われます。
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低所得層の生活の安定
失業者や母子家庭・父子家庭への給付を増やし、低所得者層の生活の安定化を
目指します。
家賃の補助や教育の無償化を実施し、低所得でも子育てがしやすくなる事が目的です。
消費税増税のデメリット
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生活費の負担が増える
各家庭の消費支出は増税後に、年間平均10万円近くも増えると計算する人もいます。
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景気が悪くなる
増税後の生活費の負担が大きくなると出費を減らそうと努力する傾向が増えるので、
景気は上がりません。
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中小企業の負担が増える
世の中の景気が悪くなると、大企業の中小企業への発注が減少します。
中小企業の売り上げが悪くなり、倒産する会社も出てくる可能性があります。
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失業者の増加
中小企業の倒産で、失業者の数が増えます。これでさらに低所得者層が増加する
かもしれません。
まとめ
消費税の引き上げは少子高齢化により増え続ける社会保障、少子化対策のための
財源確保を目的に行われます。
「消費税引き上げに反対」と言っていた主婦の人達も、子供や子育てに多くの
税金があてられる事は賛成ではないでしょうか。
この事を前もって知っておくと、気持ちよく消費税が払えます。
景気の悪化など考えられるデメリットはありますが、子育て環境の改善で
子供の数が増える事は将来の日本にとってとても大きなメリットだと考えられます。