青魚の脂に含まれるDHA・EPAが高脂血症や動脈硬化予防になるということは有名ですね。
サバ缶で手軽にDHA・EPAが摂れることや、中性脂肪を減らせるということで
サバ缶ダイエットもはやっているようです。
ダイエットということで、毎日サバ缶を食べている人が急増しているそうです。
サバ缶の料理の本もいろいろと出版されるようになりました。
我が家でも、夫の動脈硬化予防のために、手軽に食べれるサバ缶をよく使います。
しかし、こういったブームの中、サバ缶は体に悪いと言っている話も
聞かれるようになりました。
今回は、話題のサバ缶についてのあれこれをご紹介します。
目次
鯖缶が危険!?使われている調味料や添加物に問題がある?
手軽に食べられるサバ缶ですが、調味料に含まれる「食品添加物」が気になります。
缶詰の原材料表示を見てみると、その食品添加物とは、「調味料(アミノ酸等)」や
「増粘多糖類」と記載されているものです。
調味料(アミノ酸等)は、一括表示といって、いくつかの添加物がまとめて表示
されているのです。
増粘多糖類も、2種類以上入っているので「類」と表示されています。
食品添加物は急性の毒性がなくても、長期摂取した場合は安全性が確立していません。
また、複数の食品添加物を摂取することでどのような変化や反応があるか
わからないのです。
安全性がはっきりと確認されていない添加物の成分が体内で混ざったとき、
どんな危険性が出てくるのか、どんなリスクが増すのか、わからないと
いうことです。
安全なサバ缶は?添加物のない調味料だけで味付けしている!
このような添加物のない調味料で味付けをしているサバ缶もあります。
『伊藤食品株式会社』のサバ缶です。
・美味しい鯖味噌煮・・・・・原材料:さば、砂糖、味噌、食塩のみ
・鯖水煮・・・・・・・・・・原材料:さば、食塩のみ
・美味しい鯖 醬油煮・・原材料:さば、醬油、砂糖、発酵調味料、魚醬、食塩のみ
伊藤食品株式会社は静岡県の会社で、URLはこちらです。
⇒http://www.ito-foods.jp/
伊藤食品株式会社のホームページには次のような言葉が書いてあります。
『わたしたちは、子供達にも食べさせたくなる美味しくて安心な缶詰の製造に
努めています。』
安心・信頼できる缶詰を選びたいものですね。
鯖缶の食べ過ぎ!?考えられるデメリットは?
食品添加物の他に気になるのが、缶詰で心配される環境ホルモン「ビスフェノールA」
の問題です。
缶詰の内側がさびないように、プラスチックコーティングしているのですが、
そのコーティング剤から、ビスフェノールA(BPA)が溶け出していると心配されています。
動物・人の胎児や乳幼児に影響を及ぼすと報告されているので、厚生労働省でも
妊産婦や乳幼児に注意を促しています。
サバに含まれる栄養素についても見てみましょう。
さばには、「セレン」という栄養素がたくさん含まれています。
セレンは抗酸化作用があり老化防止に役立ち、免疫力アップによってガン予防が
期待できる働きがあります。
でも、摂り過ぎると爪の変形、脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感などが出てきて、
ひどくなると心筋梗塞や腎不全なども引き起こすのです。
生のサバ100gで一日に必要なセレンのなんと3倍の量が摂取できちゃうのです。
一日にサバの片身(約130g)を食べれば十分なんです!
そしてもうひとつ、サバの脂に含まれる「DHA・EPA」が体によいことは有名ですね。
DHA・EPAは高脂血症や動脈硬化の予防になり、悪玉コレステロール値を下げて
血中の中性脂肪を減らして血液をサラサラにしてくれるのです。
EPAには中性脂肪の吸収を抑える働きがあることから、サバ缶ダイエットといって
最近ブームになり、店頭からサバ缶が売り切れ続出ということが起きるほどです。
しかし、EPAの摂り過ぎは、吐き気や下痢、出血の止まりにくさなどの
副作用を引き起こします。
サバ缶1缶にはEPAが、約2,000㎎含まれているんですが、
DHAも2,500㎎あります。合わせて4,500㎎です。
厚生労働省の奨励は、EPA・DHA合わせて一日1,000㎎以上ですから
1缶食べるだけで一日推奨量の4.5倍も摂ることになります。
EPA・DHA合わせて一日3,000㎎以上をずっと摂り続けると、
先ほどの副作用(吐き気や下痢、出血の止まりにくさなど)が起きるのです。
ダイエットのため、健康のために毎日サバ缶を食べようと努力している人は多いと
思いますが、サバ缶は一日1缶、生のサバも片身にして、毎日ではなく、
食べない日も設けたほうがよさそうです。
缶詰の調味料の塩分も気になりますし、食べ過ぎには気を付けましょう。
まとめ
・サバ缶購入の際には、なるべく食品添加物の少ないものを選びましょう。
・缶詰には環境ホルモン「ビスフェノールA」の心配があるので、妊産婦・乳幼児は
摂取を避けましょう。
・サバの有益な栄養素「セレン」「DHA・EPA」は、一日にサバの片身を食べれば
十分に摂取できます。
・食べ過ぎると、吐き気や下痢を引き起こすこともあるので、ほどほどにしましょう。
・サバ缶は食べ過ぎず、一日一缶にして、食べない日も設けたほうがよさそうです。