みなさんは臓器提供カードというものをご存知ですか?
臓器提供カードは、事前に自分の臓器をほかの方へと提供するということを
記載したカードのことです。
そのほか、どの臓器を提供するかなども記載されています。
臓器提供カードは、ドナーカードとも呼ばれます。
では、この臓器提供カードは一体どこで手に入るのでしょうか?
臓器提供カードは、役所の窓口や保健所などの公的機関にあります。
また臓器提供カードがなくても、臓器提供の意思表示は健康保険証や
運転免許証の裏に記載できるようになっています。
目次
臓器提供でお金はもらえるの?臓器提供は有料?無料?
臓器提供とは、健康な人の臓器を病気や事故などによって、
臓器が機能しなくなった人の体に提供することをいいます。
そのため、臓器提供をした人はお金をもらえるのかと思いませんか?
実は臓器提供は、善意によるものなのでお金はもらえません。
さらに、葬儀代の補助などの援助も一切ないのです。
ただ、臓器提供をした人には、厚生労働大臣から感謝状が贈られます。
逆に臓器提供をする人も、お金がかかることはありません。
臓器提供カードに年齢や条件はある?臓器ごとに年齢制限がある!?
では臓器提供カードに年齢制限や条件などはあるのでしょうか?
まずは年齢制限から見ていきましょう。
臓器提供カードの年齢は15歳以上からになります。
ですが本人に拒否する意思がない場合、ご家族の承諾があった際は15歳未満でも
臓器提供が可能になるのです。
では逆に、臓器提供カードの年齢は何歳までかというと、上限はないのです。
高齢の方であって、薬を服用している場合などでも大丈夫です。
しかし、臓器提供するとなると別です。
実際に臓器を提供するとなると、提供する臓器それぞれに年齢制限があります。
心臓を提供する場合は50歳以下、肺及び腎臓の場合70歳以下、膵臓および
小腸の場合60歳以下が臓器提供適応基準となっています。
ですが、臓器提供適応基準の年齢を超えていても、臓器提供ができる場合もあります。
いつ何が起こるかわかりませんから、臓器提供カードには年齢に関係なく、
今現在の意思を記入していたほうがいいでしょう。
臓器提供カードの条件についてですが、記入する際に年齢以外の条件はありません。
病気にかかっていて、薬を飲んでいる場合は臓器提供できないのではないかと
思われるかもしれませんが問題ありません。
臓器提供をするとなった時点で、今までかかった病気について調べたり、
さまざまな検査をしてから臓器提供がきできるかを判断します。
意思表示カードには過去や現在の健康状態だけでなく、今現在の意思を記入しましょう。
もし、病気にかかっていて、その病気が臓器に関係する場合のことも説明します。
病気があってもなくても、自分が提供したい臓器にチェックを入れましょう。
提供することになったら、血液検査などを行いますので、自分の臓器が
提供できるのかを医師が決めます。
まとめ
臓器提供カードに記入する年齢や条件などは特にありません。
逆に、もし実際に臓器提供することになったら、年齢次第では提供できないことも
あります。
絶対に臓器移植をしたくないという方は臓器提供カードに
「3.臓器を提供しません」という欄があるためここの項目にチェックをつけて
おきましょう。
さらに臓器提供カードですが、郵便局やコンビニエンスストアなどでも
手に入れることが可能です。
何があるか分からないため、常に臓器提供カードは、所持しておきましょう。
また、現在ではインターネットで臓器提供の意思表示が登録できます。
仮登録してからID郵送、本登録と少し手間はかかりますが、臓器提供カードを
所持していない場合に何かあったときなどは、インターネットのほうが
いいかもしれませんね。